映画 七月と安生
昨年の大阪アジアン映画祭でABC賞を受賞したこの作品が、関西圏にて放送されました。
めっちゃ、めっちゃ、ええやんーーー!
◯あらすじ
中国・上海で穏やかな生活を営んでいた李安生のもとに、ある日突然、映画会社からの連絡が届く。ネット小説『七月と安生』を映画化したいのだが、作者の林七月を紹介してもらえないだろうか、と。七月、その懐かしい名前にざわめき立つ安生の心。七月と安生が初めて出会ったのは13歳の時。退屈な軍事訓練を抜け出した二人は、お互いの正反対の性格に惹かれ合い、やがて親友となっていく。永遠に続くかと思われた二人の友情は、七月の同級生・蘇家明の登場によってバランスが崩れ始め……
プロデューサーを務めたピーター・チャン監督が、その「映画的な世界観」を評価したアニー・ベイビーの同名ネット小説を大胆に脚色。『恋人のディスクール』(OAFF2011グランプリ)以来、ますます磨きのかかったデレク・ツァン監督の繊細な演出が冴えわたる、珠玉の青春映画が誕生した。主演のチョウ・ドンユィとマー・スーチュンの熱演への評価も高く、第53屆金馬奨では史上初の主演女優賞W受賞をはたしている。主題歌をフェイ・ウォンとドウ・ウェイの娘=リア・ドウが歌ったことも話題となった。
以上大阪アジアン映画祭HPより転記しました。
同じく昨年の大阪アジアン映画祭に出品された「姉妹関係」がとってもよかったので、この「七月と安生」も楽しみにしていました。
ほんとに、いい映画でした。
名前をつけることのできない思いや関係が、ある。
物語にぐいぐい引っ張られ、あっという間の2時間でした。
DVDは、まだ発売されてませんね…。
機会があれば、ぜひどうぞ!
完璧じゃない、あたしたち 王谷晶
ネットで紹介されていた短編集です。
本編は読んでいないのですが、第1回の「小桜妙子をどう呼べばいい」がおもしろかったです。上のリンク先で第5回まで読めます。
主人公の小桜妙子がずっと悩んでいる「一人称問題」。
わかるな〜。
小さい頃の思い出は結構あやふやですが、幼稚園児のときに自分で一人称を決めたことははっきりと覚えています。
おれやボクはたぶん使っちゃだめなんだろう。
わたし?アタシ?しっくり来ないな。別の人みたいだ。
それで小桜妙子のように、自分の呼び名は名前にすることにしました。フルネームではなく下の名前で、小学生の間は人と話すときでも、自分を指すには名前を使っていました。中学生くらいになると、あんまり子供っぽいので「私」になりましたが、気軽に話せる人に対しては自分の名前を使っていました。
小桜妙子はオーストラリア育ちのハーフ、夏実クラーク横山さんに出会い、そして"I"という一人称にも出会います。
小学校のときに私も"I"に出会いました。かっこつけて独り言を言うとき、"I"はとても馴染みやすかったです。ただ自分以外の人に対しては、英語では"she","he"など、性別をはっきりさせない日本語とは反対です。いろいろだな〜と感じた記憶があります。
まだまだ寒いのでお気をつけください。それでは!
ジョディ・フォスターのスピーチ
Jodie Foster - Golden Globe Awards 2013
下のリンクは日本語訳をされたサイトです。
超訳! ジョディ・フォスターのゴールデン・グローブ受賞スピーチ: 東京クイア日記
アメリカの俳優であるジョディ・フォスターが2013年にゴールデン・グローブ賞の授賞式で行ったスピーチです。
かっこいいな〜!と感動し、何度も繰り返し見ました。
スピーチの序盤、ジョディは「ずっと隠してきたことがあるの」と話します。観客はもちろん期待します。ジョディはたった一言、「独身なの!」
観客をあざやかに裏切って、会場を大爆笑させるこのかっこ良さ!
このスピーチの中で心に残ったのは、ジョディの語る"privacy"の大切さと、愛する人と生きることの素晴らしさです。
プライバシー。小さかったころ、知らない人にあれこれ質問して、「はしたない!やめなさい!」と怒られた記憶があります。ほんとはそうなんですよね。他人はおろか、どんなに近しい人にだって、触れてほしくない部分はあるし、守りたい何かがある。それをちゃんと認識して、そのうえで共に生活すべきだと。
自分以外のだれかのために(たぶんその方が分かりやすいから)、自分自身を証明する必要はない。そんなことを思いました。
ジョディの贈る、彼女が愛する人たちへのスピーチ!よかったらぜひ。
映画 ショー・ミー・ラブ
またまた懐かしの映画、です。
TSUTAYAさんでふらふらしていたときに、何気なく手に取った作品。
スウェーデンで当時ヒットした作品ですが、今でも評価されています。
色々もやもやしていたその頃の気持ちと相まって、忘れられない作品になりました。
○あらすじ
南スウェーデンの小さな町オーモルに住む二人の少女、エーリンとアグネス。学校で人気者で社交的なエーリンは14歳、しかし日々の生活に退屈さと満たされない何かを感じていた。 アグネスはエーリンとは対照的で、友達もなく、暗い女の子であったが、エーリンに恋をしていた。 物語はアグネスの16歳の誕生日の朝から始まる。アグネスの両親は娘の16歳の誕生日を盛大に祝ってあげようと誕生日パーティーを計画するが、アグネスは乗り気ではない。なぜならばアグネスには呼ぶ友達がいないからだ。しかし、両親にせかされて渋々誕生日パーティーに友達を呼ぶ羽目になる。友達のいないアグネスは誰を呼んでいいか分からない。学校で両親から渡された誕生日パーティーの招待状を仕方なく、クラスで隣の席に座っている女の子に渡すと、それを見ていた意地の悪い女子が招待状を取り上げみんなの前で大声で読み始めた。アグネスは、招待状を取り戻しその場から立ち去る。しかし、誰も来ないと思っていたその晩の自分の誕生日パーティーに予期せぬ人が...(Wikipediaより)
日本からは遠く離れたスウェーデンの片田舎を舞台にした作品なのに、主人公たちの思いが痛いほど分かる気がしました。 小さな世界、で生きていかなくちゃいけない。10代の社会はとても残酷です。ズキズキ刺さる・・・けれど、アグネスとエーリンが見せてくれた光に勇気をもらいました。
映画のラストが心に残って、しばらく「ショ・ミー・ラ~ブ」って、鼻歌歌ってたな。
大きくなってから見ると、垢抜けない感じに恥ずかしくなって、ちょっと危険でした。心の奥のほうに押しやっていた過去の記憶が、よみがえる・・・。
よかったらどうぞ!
映画「ウーマン ラブ ウーマン」
○あらすじ
異なる時代に同じ家に住んでいた3組のレズビアン・カップルの愛の姿を描いたオムニバスTVムービーで、中絶問題を扱った『スリー・ウィメン この壁が話せたら』の続編でもある。1961年の第1話(ジェーン・アンダーソン監督)は、長年連れ添った恋人を亡くし、独りになった老女(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)の哀しい生きざまを、第2話(マリサ・クーリッジ監督)はフェミニズム運動を背景に、女子大生リンダ(ミシェル・ウィリアムズ)が男装のエイミー(クロエ・セヴィニー)に惹かれていく姿を、そして2000年の第3話は、子どもを持ちたいがゆえに精子バンクに足を運ぶカップル(シャロン・ストーン、エレン・デジェレス)の騒動を描いていく。それぞれが性別を越えた愛そのものに言及し、社会一般の差別にもメスを入れており、決して興味本位で取り扱ってもらいたくない真摯な作品に仕上がっている。個人的には第1話の悲劇に胸を打たれるものがあったが、フェミニズム運動の中でレズが差別されていたという第2話にも驚くものもある。第3話は女優でレズビアンであることをカミングアウトしたアン・ヘッシュの監督で、E・デジェレスは当時の彼女の恋人であった。(増當竜也)
上の文章はAmazonのHPから引用したものです。
何年か前に見た映画で、また見たいな~と、ふと思いました。心に残るものがたくさんある映画でした。
商品パッケージはちょっとドキっとする感じがありますね。私も当時中学生ぐらい?笑で、キョロキョロしながらTSUTAYAさんで借りた記憶があります。
このお話は1961年、1972年、2000年のそれぞれの時代にある家で暮らした女性たちが主人公です。
最初は1961年、長年連れ添った女性のカップルのお話で悲しい物語です。この映画を思い出したのも、最近読んだブログのなかで、女性同士のカップルの方が「社会的な保障はないけれど、好きな人と暮らしたい」と語っていらっしゃったからでした。アメリカというと多様な性に寛容な国、というイメージがありましたが、人々の考えや社会が変わっていく道のりはやはり険しいものだったのかなと思いました。
1972年、若い二人がキラキラしていていいな~と思いました。クロエ・セヴィニーさん演じる主人公、やっぱりかっこいいな。
最後は2000年、エレンが出てます!この映画を初めて知ったのはエレンがきっかけでした。エレンとシャロン・ストーンが演じるカップルが子供をもつために奮闘する様子を描いていますが、ほんっとに笑いました。いろんな家族の形があることが認められてきて、コメディだってつくれる。時代の変化を感じました。
この映画は自分自身が色々なことを考えるきっかけになった思い出深い作品です。
よかったらぜひ!
今年もあと少し。
今年も残り少なくなってきました。(気が早い?)
今年の夏くらいから始めたこのブログですが、見ていただいている方がいるのだと思うと、非常に嬉しいです。何かの出会いのきっかけになっているとしたら、これほど嬉しいことはないなぁと思っています。気に入ってくださった作品があれば、教えて頂けると幸いです。
ちょっと早いけど、来年やりたいこと!
◯映画祭にたくさんいってみたい。
今年初めて映画祭に参加しましたが、ほんとに感動しました。その日その場かぎりの作品、お客さん、映画をおくる側の思い。何度でも体験したいと思いました。
◯たくさん本や映画をみるぞ〜。
ブログをはじめたことがきっかけに、出会う作品の幅が広がりました。来年も良い出会いがあるといいなと思います。
◯勉強する……。
実は受験生で、来年の半ばくらいから試験がはじまります。くじけそうな時もたくさんありますが、素敵な作品たちが背中を押してくれています。がんばります!
「ピッチ・パーフェクト2」
最近読んだKate Christieさんの"the Girls of Summer"シリーズの第二作"Game Time"のなかで、主人公のJamieがピッチ・パーフェクトを推していたので読んでみました。
特にこの「ピッチ・パーフェクト2」面白い!
◯あらすじ
ヒットナンバーをアカペラで歌うガールズアカペラ部を舞台に、女子大生たちの青春をさまざまな楽曲に乗せて爽快かつコミカルに描くガールズムービーの第2作。女子チームとして初めて優勝するという快挙を成し遂げたガールズアカペラ部にスキャンダルが発覚、名誉挽回のために奮闘する姿を映し出す。前作からアナ・ケンドリックやレベル・ウィルソンが続投し、ヘイリー・スタインフェルドが出演。『ハンガー・ゲーム』シリーズなどの女優エリザベス・バンクスがメガホンを取る。
Twitterとかを見ていると海外でも日本でも主人公のベッカと、クロエのペアの「ベロエ」("Bechloe")は人気なんですね。"Game Time"のJamieもBechloeのfun fiction(二次創作、同人誌みたいなもの?)が大好きでした。納得だなぁ。
みんな可愛いし、楽しい。今年の冬にはアメリカで「ピッチ・パーフェクト3」が公開されるらしく、日本での公開が楽しみです。Bechloeファンの間では、二人がどうなるんだっ!っていう憶測で盛り上がっているみたいです。
ちょっと前に落ち込むことがありましたが、元気がでました。ありがとう、ベラーズ!