完璧じゃない、あたしたち 王谷晶
ネットで紹介されていた短編集です。
本編は読んでいないのですが、第1回の「小桜妙子をどう呼べばいい」がおもしろかったです。上のリンク先で第5回まで読めます。
主人公の小桜妙子がずっと悩んでいる「一人称問題」。
わかるな〜。
小さい頃の思い出は結構あやふやですが、幼稚園児のときに自分で一人称を決めたことははっきりと覚えています。
おれやボクはたぶん使っちゃだめなんだろう。
わたし?アタシ?しっくり来ないな。別の人みたいだ。
それで小桜妙子のように、自分の呼び名は名前にすることにしました。フルネームではなく下の名前で、小学生の間は人と話すときでも、自分を指すには名前を使っていました。中学生くらいになると、あんまり子供っぽいので「私」になりましたが、気軽に話せる人に対しては自分の名前を使っていました。
小桜妙子はオーストラリア育ちのハーフ、夏実クラーク横山さんに出会い、そして"I"という一人称にも出会います。
小学校のときに私も"I"に出会いました。かっこつけて独り言を言うとき、"I"はとても馴染みやすかったです。ただ自分以外の人に対しては、英語では"she","he"など、性別をはっきりさせない日本語とは反対です。いろいろだな〜と感じた記憶があります。
まだまだ寒いのでお気をつけください。それでは!