からすこの日記

わたしの大好きな本や映画について紹介するブログです。インターネットの片隅から愛をさけぶ!

"Colorblind" Siera Maley

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今回はSiera Maleyさんの"Colorblind"です。

学生なので夏休みはたくさん本を読んでいましたが、だれかに読んでほしい!と思った小説にはやはり、滅多に出会いないものですね。ご縁を大切にしたいです。

 

○あらすじ

Harper has a secret... and it’s not that she likes girls. She has a rare and special gift: she can see how old other people will be when they pass away. Nothing she does changes this number, and that becomes especially clear when her mother dies in a car crash. With only one other person in the world who knows about and shares her gift, Harper is determined to keep her distance from everyone. Then she falls for Chloe… whose number is 16.
That means that Chloe doesn’t have twelve months to live. She doesn’t even have six.
She is going to be dead by the end of the summer, unless Harper can find a way to stop it.

 

この"Colorblind"の主人公Harperの秘密は、他人が死ぬ年齢が見えてしまうことです。Harper自身の能力ゆえに、彼女は他人と関わるのを避けてきました。ところがある日、十六歳の魅力的な女の子Chloeに出会い、彼女の生活が一変します。実はChloeの死は十六歳で…。

「もしもいつか永遠に別れる日がくることを知っていたとしても、あなたは愛することができますか?」

 

Herperは彼女の母親との別れを経験していて、Chloeの人生に近づきすぎるあまり自分が深く傷つくことを恐れてしまいます。Chloeは対照的でアドレナリンジャンキー、怖いもの知らずで今を楽しむことが一番!な女の子。初めての恋の感情を丁寧にえがいていて、きゅんっとします。二人の会話もとってもおもしろい!HerperはChloeに出会ったことで、痛みも別れもある人生のなか、大切なものを失わないように、最後の瞬間に後悔しないように生きることの大切さを学びます。Chloeがけっこうグイグイくる子で、おくてな自分はいいな〜なんて思いました。

 

サンフランシスコを舞台にした風通しの良さもいいです。あるブログのこの本の感想で書いてあったのですが、このジャンルの中高生向けの本でよく描かれる、セクシュアリティに関して登場人物が悩む、といったところがないのも爽やかで良いなと思います。HerperとChloeは自身のセクシュアリティについて自然な感情をもっていて、家族とも良好な関係をもっています。日本でこういった作品が出版されることが少ないので、ちょっと残念だなと思います。アメリカ文化のすべてを肯定するわけではありませんが、ニューヨークやサンフランシスコといった地域のもつ、いろんな人がいること、という文化にはあこがれます。

 

よかったら是非!